新型コロナウイルス スイスで何が起こったか①初の感染者〜1千人イベント禁止

Swiss News
Photo by CDC on Unsplash

ここで連邦内閣よりも厳しい措置をとる州が出てきます。

アールガウ州は、州の許可なしで150人以上のイベント実施を禁止。グラウビュンデン州クール市は州と協議の上、50人以上のイベントは原則ダメというさらに厳しい措置を出しました。

(クール市はスイスで最も古い都市として知られる観光地©️City of Chur)

クール市はスイス最古の都市として知られる©️City of Chur

ベルン州も、1000人を超えるイベントを開催する場合は

  • 直近2週間でコロナ感染地域からの渡航者がいない
  • 全ての参加者の身元を把握している

の2つを満たさなければいけないというハードルを設けました。

2月29日(土)

ベルン州(人口100万人)が、州内で初の感染を確認したと発表

21歳の女性で、1週間前にミラノから戻ってきたばかりだったそうです。

保健庁のパスカル・ストゥルプラー所長がスイス公共放送ラジオのインタビューに語ったところによると、これまで約1000件の検査を実施。陽性は12人に増えました。

休校がまた話題に上がりますが、ダニエル・コッホ氏はこの日の会見で「子供は感染リスクが最も高い人口集団ではない」として休校はないと断言。「休校になれば(重症リスクが高い)祖父母が孫の世話に駆り出される」とも語りました。

この祖父母マターは今後も繰り返し出てきます。

連邦経済省経済管轄局(SECO)のエリック・シャイデガー局長はこの日、記者に企業救済策を問われ、従業員が隔離措置で出社できない場合は、短時間勤務補償を申請出来ると話しました。

また「労働者の権利」や企業の損害に関するウェブサイト上のFAQを更新し、パンデミックに関する中小企業向けハンドブックも配信したと答えました。

29.02.2020 – Point de presse – Coronavirus

⭐️短時間勤務補償って何?という人は、swissinfo.chの記事が詳しいです↓
https://www.swissinfo.ch/jpn/kurzarbeit/45677454

感染が広がり始めたフランスでもこの日、5千人以上のイベントが禁止になりました。

幼稚園教諭が感染

3月1日(日)

フリブール州(人口32万人)で初の感染を確認。

バード・ラガーツの老舗ホテルGrand Resort Bad Ragazは、宿泊客に感染が判明し、5人の従業員を隔離措置に回したと発表しました。

バード・ラガーツはシュピリ原作のハイジの物語で、クララが療養した湯治場© Grand Resort Bad Ragaz AG

国内4番目に人口の多いアールガウ州(67万人)はこの日、州内の幼稚園で31歳の男性教諭が感染したと発表します

1週間前に、イタリア北部から家族が訪問したことが原因だったようです。子供44人と教諭8人が隔離されました

幼稚園が感染の現場になったことで、このニュースは大きく報じられました。

3月2日(月)

感染拡大が進み、保健庁の予防対策ポスターが黄色から赤に。

新しく

  • 握手は避ける
  • 使ったティッシュは密閉したゴミ箱に
  • 病院や救急にかかる前にまず電話

の3項目が追加されました。

スイスの人の挨拶は、初対面でも握手、知り合いだとほっぺたにキス3回、さらに仲良しだとハグ&キスとスキンシップが濃いので、握手の自粛はとても大切なことなんです。

ポスターは国内の飲食店や店舗、事業所など、到るところで目にするようになります。

©️連邦内務省保健庁(BAG)

スイスインターナショナルエアラインズ(SWISS)はチューリヒ発北京・上海便を4月24日まで運休を延期すると発表しました。

3月1日、大阪へ向けて離陸したSWISS A340-300便©️SWISS

前日の1日は、チューリヒ−大阪便がようやく開通したのですが、コロナのあおりをもろに受けて現在は運休中です。

「議場でマスクはダメ」

この日、連邦議会の春季議会が開会。立ち入りは議会、政府職員、登録済みの記者のみ。公聴なしで行われました。

ただ一人マスク姿で議場入りした保守派国民党(SVP)のマグダレナ・マルトゥロ・ブロッハー議員。議長から「議場のルールに反するから外してください」ととがめられ、憤慨して議場を後にする場面もありました。彼女はスイス政界の重鎮クリストフ・ブロッハー氏の娘。その後もマスク着用義務付けを訴え続けます。

スイスでは普段からマスクをする習慣がありません。1カ月半経った2020年4月13日現在でもなお、チューリヒ市内でマスクをしているのは5人に1人程度です。

人口が国内で最も多いチューリヒ州では土曜日以降、7人(男6、女1)の陽性反応が新たに確認され、州の感染者は9人に増加(州発表)。このうち2人は国内感染でした。

スイスサッカー協会はこの日、スーパーリーグ、チャレンジリーグは15日までの試合を延期し、イベント禁止が延長される場合にはその次の週末の試合も延期すると発表しました。

(2日時点の国内の感染者26人、死亡者ゼロ)

>>②へ続く

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