新型コロナウイルス スイスで何が起こったか⑥新規感染者数が深刻に

Swiss News

国内で第1号の感染者が見つかってから1カ月。スイスでは感染者が1万人を突破し、1日1千人単位でその数は増えていきます。また、企業向けに無利子の緊急融資もスタートしました。3月24日〜31日の動きです。

この記事でわかること
・感染者が1万人超え
・中小企業に無利子で貸付
・マスクの国内生産始まる
・州vs国のバトルの行方は
・「280人が人工呼吸器」
・おでこにばんそうこう事件

感染者数が1万人を超える

3月24日(火)感染者10185人 死亡158人

ティチーノ州政府が出した産業を一律に停止する命令は「連邦法違反だ」と国からくぎをさされた問題で、クリスティアン・ヴィッタ州参事は、ウイルスの拡大を遅らせるために必要だとして、産業停止を続行する強硬姿勢に出ました。ティチーノ州は国内第1号の感染者が出た地域で、感染者、死亡者が最も深刻な場所です。

新型コロナウイルス スイスで何が起こったか⑤5人超の集まり禁止
新型コロナウイルスの死亡者が世界で1万人を超えた2020年3月20日。感染者が6500人に上ったスイスでは、政府が5人超の集まりを禁止するというさらに厳しいロックダウンを発表しました。3月20〜23日の動きです。

保健庁のダニエル・コッホ氏はドイツ語圏のスイス公共放送(SRF)に対し、「ウイルス次第だが、初夏までには状況が通常に戻るだろう」との見通しを初めて示しました。

短時間労働補償の申請企業は増え続け、この時点で2万7千事業所に達します。その約30%がティチーノ州でした。

国外で足止めされていたスイス人の本国帰還が始まります。この日、政府のチャーター機がチューリヒ空港に到着したと地元紙が報じました。

店舗閉鎖や工事現場の稼働継続の実態を把握するため、ギー・パルムラン経済相が労働組合、経営者代表らと会談しました。

スイス国内の感染者数がこの日、1万人を超えました。

3月25日(水)感染者1万1210人 死亡190人

欧州連合(EU)からの医療物資が、再びストップします。

パルムラン経済相が先週金曜、EUからの医療物資輸送が解除されたとツイッターで公表し、翌日に解除されました。でもその5日後にまたブロックされたことになります。

65才以上の外出自粛を受け、大手スーパーマーケットのMigros、高齢者団体プロ・セネクトゥーテが、高リスクグループ向けの無料宅配サービスを始めると発表します。ボランティア、Migrosの従業員が日用品や生活必需品を届けるというサービスです。

外務省はこの日、海外に足止めされていたスイス人で本国に帰還したのは約560人だと公表します。

中小企業向けの救済策

またこの日、政府は国内の中小企業向け財政支援策の詳細を公表しました。主に最大50万フラン(約5700万円)を無利子で融資するというものです。

・50万フランまでは100%政府保証、メーンバンクで申請

・50万フランを超えた場合は政府85%、銀行が15%。上限は最大2000万フラン(年間売上高の10%、利子0.5%)。

・5億フラン以上の売上高がある企業はこのプログラムの対象外

・スイス国立銀行(SNB、スイス中銀)も銀行を後方支援する枠組み「COVID-19リファイナンス・ファシリティー」を設立

またこの日の会見では、検査件数の多さも話題にあがります。アラン・ベルセ内相は人口100万人あたりの検査件数世界最高レベルの約1万件と語りました。

短時間勤務補償については、申請件数の削減と手続きの効率化のため、受給期間を3カ月から6カ月に引き上げました。

また、EUからの医療物資がストップしている問題で、ギー・パルムラン経済相は、スイスからの医療物資輸出は翌26日から許可制とする、と発表。医療物資確保のための措置です。ただEU、EFTA圏へは一定条件を満たした場合は例外としました。

25.03.2020 – Medienkonferenz des BR Parmelin und Berset zu: Coronavirus (COVID-19)

国内でマスクの生産が開始

国内でマスクの生産が始まり、1日4万枚が製造可能だと保健庁のダニエル・コッホ氏が会見で発言。チューリヒ州は連邦政府とフルオートメーションのマスク製造機2台を購入(最大6万4千枚が製造可能)。4月中旬から製造を開始すると発表します。

スイスは医療用マスクはほとんどが中国からの輸入に頼っていました。コロナ危機後、中国からの輸出が滞ったために、国内のマスクが不足したと言われています。これを機に、医療用物資の国内生産回帰を求める声があちこちであがり始めました。

ジュネーブ州は、建設現場の営業停止命令をこの日、解除しました。

サッカーのスイス代表がinstagramで「イマジン」を歌い、医療スタッフにエールを送りました。聞いてみると歌唱力の差が歴然です(笑)。

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Die Spieler des Schweizer A-Nationalteams möchten ein Zeichen setzen und haben sich vom viralen Clip mit dem Song Imagine inspirieren lassen. Diese Botschaft soll euch Mut und Hoffnung geben. Darüber hinaus spenden sie für den Schweizer Berufsverband der Pflegefachpersonen für die Anschaffung von dringend benötigtem Schutzmaterial für Pflegende. Wichtig ist jetzt, dass wir alle zusammenhalten und uns an die offiziellen Richtlinien halten. Bleibt also unbedingt zuhause, um euch und andere zu schützen und so den Virus zu bekämpfen. In diesem Sinne: Bleibt positiv, zusammen als TEAM schaffen wir das! Les joueurs de l'équipe nationale suisse souhaitent transmettre un message en s'inspirant du clip de la chanson « Imagine », très en vue actuellement sur la toile. Un signe qui devrait donner courage et espoir. Ils font en parallèle un don à l'Association suisse des infirmières et infirmiers (ASI) pour l'achat de matériel de protection et d'urgence nécessaire au personnel médical. Ce qui compte à présent, c'est d'agir ensemble et de suivre les directives officielles. Restez à la maison pour vous protéger, mais aussi protéger les autres, et ainsi lutter contre le virus. Restons positifs! Ensemble, comme une ÉQUIPE, nous nous en sortirons ! I giocatori della nazionale svizzera vogliono dare un segnale ispirato dal clip musicale della canzone «Imagine». Questo è un messaggio per darvi coraggio e speranza. Inoltre donano dei fondi all’associazione svizzera delle infermiere e degli infermieri per l’acquisto del materiale di protezione necessario per il personale medico. Ciò che conta ora è restare uniti e seguire le direttive ufficiali. Rimanete dunque a casa per proteggere voi stessi, così come gli altri, e sconfiggere il virus. Continuate a pensare positivo, insieme come SQUADRA ce la faremo! #coroNO #stayathome #natimitderschweiz #natiaveclasuisse #naticonlasvizzera #flattenthecurve #weareone #protectyourselfandothers #socialdistancing

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