新型コロナウイルス スイスで何が起こったか⑪ロックダウン緩和始まる

Swiss News

スイスでは3月中旬から始まったロックダウンの緩和第1弾が始まりました。花屋や美容院、床屋、ホームセンターが営業を再開。新型コロナウイルス危機前の生活にむけて、大きな一歩を踏み出しました。緩和初日の4月27日〜5月1日の動きです。

この記事でわかること
・政府がロックダウン緩和第2弾の詳細を公表
・途上国援助に4億フラン
・各州の学校再開はどうなる?
・住民にコロナ商品券を贈呈

4月27日(月)感染者2万8912人 死亡1665人

ロックダウン緩和の第1弾がこの日、始まりました。我が家の近所の花屋も営業を再開しました。色とりどりの花が並び、ようやく春の訪れを実感します。

美容院もこの日営業を再開。至近距離の接客になるので、美容師はマスクやフェイスシールドをして施術に当たっています。マスク姿のお客さんも多いです。

保健庁のダニエル・コッホ氏はこの日の会見で「新規感染者は103人と減少傾向にある。さらにいい知らせは、死亡者が16人にとどまったこと。今日ロックダウン緩和が始まったことを考えると、非常にいい兆候だ」と話しました。

今後は新規感染者の推移を注意深く見ていくといい、ロックダウンの影響が数字に出るのは大体2週間位かかると話します。

具体的な日付が棚ざらしになっていたレストランやバーについて、経済管轄局(SECO)のエリック・ヤコブ氏は「5月11日からの段階的再開が可能か検討している」とコメント。

26日に行われた内閣閣僚と観光業界代表者の会談では、スイス国内での長期休暇は可能だが、7、8月に観光業界がコロナ危機以前の状態に戻るのは難しいという話が出たようです。次回協議は5月24日に設定されました。

27.04.2020 – Point de Presse Coronavirus

欧州では英国のボリス・ジョンソン首相がこの日、公務に復帰。イタリアは5月4日からロックダウンの緩和が始まります。

世界では感染者数が300万人超、死亡者は20万人以上に上りました(ジョンズ・ホプキンス大の統計)。

ロックダウン第2弾を公表

4月29日(水)感染者2万9365人 死亡1738人

スイスインターナショナルエアラインズがこの日、最小限の運行プランを5月末まで延長すると発表しました。

連邦内閣はこの日会見し、11日のロックダウン緩和第2弾の詳細を発表します。

  • ショップ、レストラン、市場、美術館、アーカイブ、図書館を再開。フィットネスセンターもOK
  • 植物園と動物園は2020年6月8日まで閉鎖
  • 公共交通機関は通常ダイヤ復帰
  • 1000人を超えるイベントは8月末まで禁止
  • 全ての州で感染追跡を再開
  • 小学校と中学校の休校を解除(ただし決定は各州にゆだねる)
  • 州立高校の卒業筆記試験は行わなくて良い。口頭試験については州が決定
  • 入国制限を段階的に緩和。3月25日以前に届出のあったEU / EFTAおよび第三国の労働者からの申請の処理を再開。スイスとEU市民の家族呼び寄せが可能に
  • 大衆スポーツの練習は5人までならOK、競技スポーツは5人以上も可能。ただしボディコンタクトはダメ。プロリーグは6月8日以降、無観客試合で解禁

政府はまた、スイスインターナショナルエアラインズ、エーデルワイス航空に12億7500万フランの財政支援を行うと発表しました。

これまで再開の具体的な日付が決まっていなかったレストランが再開可能に。ただ感染予防策が設けられました。それは

  • テーブルごとに4人まで(同伴の子供は例外)
  • テーブルごとに2メートルの距離をあける

というもの。

1000人以下のイベントに関しては、5月27日までに内閣が方針を決める、とアラン・ベルセ内相は話します。

一度中止になった国民投票も、9月27日に行うことが決まりました。国民投票にかけるイニシアチブやレファレンダムの署名集めも、6月1日から再開して良いことになります。

29.04.2020 – Medienkonferenz des BR

29.04.2020 – Coronavirus (COVID-19): Aktueller Stand und Entscheide

飲食店業界、スポーツ団体は思ったよりも早く解禁されることになり歓喜の声を挙げますが、落胆したのは大型イベントの主催者たち。夏は野外音楽フェスなどが目白押しだったのですが、いずれも中止に追い込まれました。

またこの日夜、国外に足止めされていたスイス人の本国帰還事業の最後の飛行機がチューリヒ空港に着陸します。

外務省のこの事業では南米、アフリカ、アジア、オセアニア、ヨーロッパ各国からチャーター機35機が4200人のスイス人、2500人のEU市民を本国に帰還させました。

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